体験レポート
1.小中学校のパソコン環境の現状
パソコンを使っての授業について
私がパソコン授業のサポートをしたときは、授業開始時に先生(教師)から授業目的を伝えられ臨機応変に対応していました。
学校では、先生(教師)一人でパソコンを使った授業を円滑に進行するのは尋常ならぬ努力を伴い
特に小学3・4・5年生においては「かな入力」から「ローマ字入力」への切替え、
ローマ字の学習と「漢字変換」、
「キーボード入力の学習」等、多くの課題を抱えています。

綿密に授業準備をしても尚、授業本番では15〜20台のパソコンに対して1人のパソコンアドバイザが必要と実感ししました。

先生(教師)のパソコンに関するスキルとパソコン利用授業について
現在の先生方はコンピュータ教育の無い時代に育ち、独学でパソコンを学び教務や授業に臨んでおられます。 故に、その知識・スキルには一般社会と同じく個人差が大きく、積極的に授業にパソコンを利用している方とそうでない方の、児童生徒における”教育を受ける平等性”に差が生じている現状があります。

情報環境が大きく変わりつつある時代において、少なくとも現職教育によるレベルアップが実現するまでの間は、パソコンアドバイザの参画により学校が目標とする授業を実現することが必要と思われます。

校務での状況
学校のホームページ作成は、従来の校務に加えて周囲が求める物です。
インターネット利用が進んで来た現在、学校紹介のみならず学年・クラス・クラブ・ボランティア活動等、 学校内の詳細をもコンテンツとして求められている中、学校によっては未だホームページの立上げに至らないケースもあります。
また、コンテンツの作成もパソコンアドバイザに指示依頼した物が多くあります。

ホームページの運用は一般企業においても、紙による発行物に比べ割安ではありますが、相当のマンパワーが必要であり、校務としてコンテンツ作成の時間を確保できない状況の学校もあります。

中学校においては、成績処理等を各学校の先生方の交流でデータベースソフトを利用するなどして進めておられますが、メンテナンスや改良をパソコンアドバイザーに委ねているケースが多いです。

図書 貸出しや保健業務のコンピュータ化に伴うデータエントリー作業の マンパワー不足もあります。

今後に期待するもの
パソコンを活用することで生徒児童が授業内容の理解を深め、インターネットやメール等の利用でより多くの資料や体験事例に接して知識を経験として身につけることです。

先生(教師)が授業のツールとしてパソコン利用を実践する。
  つまり、
    ”やって見せる
    ”やらせて見守る
    ”やったものを評価する”
ことです。

教務・校務の効率を良くして、教職員の時間にゆとりを産むと共に経費を節約することです。

民間の資源を活用しよう!
1.担当教師の意向を聞いて授業日程に沿った準備をして、授業の補助をし、授業後の反省をして次の授業に生かすための提案をする。
2.授業の準備をする段階で、教師のパソコンに対する疑問等を解決しスキルアップの手助けをする。
3.ホームページの更新・運用において、先生(教師)の負担を軽減すべく、マンパワーで補える部分のコンテンツ作成や運用を代行する。
4.必要に応じたテンプレートやプログラムソフトを作成して教務・校務の効率化を進めることで以後の経費節減に寄与する。

2.国のIT講習より
大垣市主催のIT講習 に参加して
受講者のほとんどが高齢の方であったことは承知のことでしょう。
パソコンを持たない彼らが受講したのは何故でしょうか?

きっと、潜在的に生涯学習の意欲を持っているからだと推察します。
そして、何より インターネットやメールを使って学んだり、交流する欲求を強く持っているのでしょう。
「手指を使うことが、老化予防になる。」と言う人もいます。

しかし、マウスやキーボードは多くの人にとってとても敷居が高いことを実感しました。

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